格ゲー解説用語「ファジー」

「ファジーガードってなに?」「ファジー入力ってどうやるの?」「ファジーってどういう目的でおこなうの?」という疑問を持つ初心者への解説です。

ファジーの英語の意味

スペルは fuzzy です。
fuzzyとは、
 ・毛羽立っている、けばだったような、綿毛状の
 ・輪郭がぼやけた
 ・ぼやけた、はっきりしない、不明瞭な
 ・曖昧な、中途半端な
 ・(頭が・意識が) もうろうとした
 ・(コンピューター用語・数学用語) 曖昧なものを扱う論理演算理論のこと
という意味の形容詞です。

格ゲーのファジー

格ゲーでファジーというと、
敵が有利な状態で仕掛けてくる 2つ以上(複数)の行動に対し、
時間差入力することで両方に対応することを指します。

見てからでもなく、単一行動でもなく、複数の仕込み入力・仕込み行動をファジーと言います。

例えば、無敵技で投げも打撃も両方に対応するようなものはファジーとは言いません。
あくまで、敵の複数の行動に対し、対応する側も複数のコマンドで対応するものをファジーと言います。

例1) 鉄拳シリーズのワンツー

鉄拳シリーズでは殆どのキャラに共通して、LP→RPというボクシングのワンツーパンチのような技が容易されています。
そこから派生して、
 1、ショートアッパー(中段) は下段ガード不可で、上段ガード必須
 2、ローキック(下段)は、下段ガード
この読み合いが基本ですが、この読みあいに真面目に付き合っていると負けてしまいます。
例えば、下段より中段のほうが発生が遅いキャラ相手なら、
下段ガード入力後に上段ガードをファジー入力することで両対応できます。

派生させずに風神拳などの中段行う場合もありますが、このように読み合いが周ります。

例2) スト5のファジー

スト5には、中段・下段の読みあいは殆どなく、鉄拳のようなファジーガードは殆どありません。ストリートファイター5は、中段は見てから対応できる遅いフレームの技になっています。
かと言ってファジーが無いかというとそうではありません。
スト5のファジーは、基本的に起き攻めにおいて、重ねに対してはガードし、それ以外の行動に対してはファジーで対応するゲーム性になっています。
・ファジー打撃
例えば敵がジャンプした際に、対空出来ないとき。
敵はジャンプ攻撃をするのが本線で、透かし投げ・透かし下段などでガードを裏切る行動してきます。
ファジー打撃は、敵のジャンプ攻撃はガードし、それ以外の透かしに対しては最速の小パンなどで暴れる方法です。
敵が、起き上がり重ねをせずに、フレームは埋まらないけどリターンの高いコンボ始動攻撃を仕掛けたときも有効です。

ファジー暴れ

基本的にはファジー打撃と一緒ですが、よりリスクの高いEX昇龍などを打つことをファジー暴れと言います。
ファジー打撃は相手のターンを終わらせて5分に持ち込むのに対し、
ファジー暴れは相手に空かされると大ダメージを受けるリスクがありますが、
敵に当たればダウンが取れ逆に起き攻めのチャンスとなる逆転の1手になります。

ファジー下がり

ファジー下がりは、相手が遅らせ投げなどをやってきたときに、スカす行動です。
いわゆるシミーの1つです。相手の最速重ねに対してはガード、埋まらない投げはシミーと言った行動が ファジー下がりです。

ファジージャンプ/ファジーバクステ

ファジージャンプは、敵の重ねはガードし、投げや下段はジャンプで空かすファジー行動です。
ファジーバクステも同じような使い方です。
スト5は空中ヒットしたときコンボにつながり難く、あまりに強すぎる行動だったため、2021年のバージョンアップで特定技でクラッシュカウンターが取れるようになりました。
それでも今でも有用な防御手段です。

ワンガード〜

ワンガードジャンプ、ワンガードバクステ・ワンガード暴れ などは厳密にはファジーではありませんが、ファジーと1連の読みあいとして重要ですので併せて覚えてください。

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