【格ゲー用語】SOCD (エス オー シー ディー)

今回は、ヒットボックス/レバーレスタイプのコントローラー制御に関する用語「SOCD」について簡単に解説します。

SODCは何の略か?

SODCとは、Simultaneous Opposite Cardinal Direction の頭文字です。

直訳は、
 Simultaneous が 同時
 Oppsite が 反対
 Cardinal が 基本的な,主要な
 Direction が 方向

日本語では 反対方向同時入力 と訳されています。

SODCクリーナー/SODCクリーニング

SODC Cleaner とは、反対方向キーを同時押しした際に、ニュートラルとする機能のことです。
現時点では、上下同時押しは、上下方向のみニュートラルで、左右の入力は残ります。
これが、現時点でSODCクリーナーと呼ばれるものです。

導入された背景は、この投稿の後半「SOCDの歴史」を読んでください。

SOCDの歴史

SOCD の仕組みは、初期のHITBOXがチート防止用の機構として採用していました。
SOCDという言葉は 2012年のHITBOX発売からあった用語です。

その後、ヒットボックスも Brookの基盤を使うようになって問題が起きます。

2018年 スト5のバイソン使い ガフロ氏が自作アケコンを作りだして話題になりました。
←→ ↓↑がニュートラルを経由せず入力できる。
これは、Brook社のアケコン用基板の後押し優先を利用したものでした。

ガフロ氏自身が、これを使って実際に大会に出場していました。
海外大会にも出場していました。
そして、格ゲープロ(スト5)を中心に、この自作アケコンをDIY製作して販売していました。

当時のルールでは、自作コントローラーは、大会運営に判断がゆだねられていました。
ガフロ氏としたら HITBOXと同じ基盤を使っている説明し、使用許可を経て大会に出場していました。

そして、決定的な事件
2019年のコンボブレーカーで起きます。
梅原大吾がこの大会で、自作アケコンを使っての出場を運営から禁止されました。

この事件を機にSOCD関連のルールが準備されて今のルールになっています。

今は、上下同時押し、左右同時押しは ニュートラル N になることが ルールで決められています。
スト6だけでなく、おそらく他の格ゲーでも新しく出るものはこのルールになるでしょう。
(正確な表現をすれば スト5だけルールが遅れていただけで、普通に他のゲームは当時から禁止だったりした。)

今はこのSOCDクリーナーを逆手にとって、
同時押しすることで方向キーが打ち消されることを利用した 強い入力が出てきてます。 

昇竜拳コマンドで非常に強力な入力です。
↓←の2つを同時押しから、↑を入れることで、
ニュートラル経由せずに横だけが有効になります。
今のところこれは許可されています。

ココが削られたら HITBOX/レバーレスを使うメリットがになってしまうので
削られることはないとみています。

ヒットボックスのデメリットは、ボタンを離すことが難しいことです。
同時押しがニュートラルになってしまうので、
反対方向キーを入力するときは、必ず逆方向キーを押している指を離さなければなりません。
これを最速でやるのは、格ゲーだけに時間を使える本業プロくらいの練習量が必要です。

古いモデルのレバーレスを買うな

今流行りのPUNKWORK SHOPなどでも安価なモデルは、基盤が古かったりするので要注意です。
ヒットボックスもPS5に対応していません。
正規店のちゃんとしたメーカーの物を買いましょう。
もちろん、よくわかっている人で、自分でいじれる人は、安いレバーレスをカスタムするのもいいです。
あくまで、格ゲー初心者へのアドバイスです。

現時点で、信頼できるて入手可能なのは、Razer Kitsune だけです。
Victrixが在庫復活すれば選択肢として有力です。
HITBOX本家は、モデルチェンジするまでは買わない方がいい。ケーブルも独自で予備の入手が困難だし、基盤も古くてPS5で使えない

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